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買ってよかったもの
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ほとんどの本には、投資信託を長期保有すれば複利の効果が働いて有利に増やすことができる、と書いてありますし、僕もそう信じてきました。しかし、これまで調べてきたところでは、話はそれほど単純ではないことが分かってきました。 そのことをはっきりとした形で説明してくれた本を、また買いました。こんどはこの本です。吉本佳生氏の「金融機関のカモにならない! おカネの練習問題50」。 このなかに、このエントリの表題にした「リスクがあるとき、複利はひとり勝ちを生む」ということを解説した部分があります。 これは株や投資信託のようにリスクのある金融商品の複利効果がどのように働くのかを示してくれています。結果は驚くようなものになりますが、順を追って説明しましょう。 この本では例を単純化して、1年後に株価が30%上昇するか、もしくは30%下降するような株を2年間運用したと想定しています。 本から説明を引用しましょう。
一般に、多くの書籍では投資信託のようなポートフォリオのリターンは正規分布に従うと書いてあります。これは、現代ポートフォリオ理論の前提にもなっている考え方なんですね。 例えば、証券アナリストの教科書的な書籍「証券投資論」の103ページには次のように書いてあります。 幾人かの先駆的研究によって、日次、週次、および月次の投資収益率は正規分布(normal distribution)によって近似できることが明らかにされている。 リターンが正規分布に従うのはもはや常識、という感じです。 ところが、これまで僕は、正規分布ではなく対数正規分布に従うとしてシミュレーションをしてきました。少しその理由をここで補足しておきたいと思います。 最初、僕はセオリーどおりに正規分布に従ったリターンを前提にシミュレーションをしていました(「緊急調査:株式投資に複利効果はあるのか?」参照)。 ところが、このときのグラフを
さて。10年目を分かりやすく太字にしてみました。このデータに従って、平均が2.642、標準偏差が3.073の対数正規分布のグラフを描いてみましょう。このグラフは、10年目のリターンの理論的な結果のばらつきを表しています。横軸にリターンの結果、縦軸がそのリターンに収まったシミュレーションの回数と見立ててください。実際のシミュレーション結果のグラフでもいいのですが、少しガタガタしてみにくいので、理論値のきれいなグラフで代替したわけです。 これをみると分かると思うのですが、期待リターン10%、リスク0.3333..の投資信託を10年保有した場合、1万円で始めた投資が10年目では2万円から3万円ぐらいに増えるケースが最も頻発しており、右側になだらかになっていますので、それ以上に増えたケースもそれなりに発生していて、15万円やそれ以上になっているケースも少数ですが発生していることになっています。 で
投資信託を長期で保有した場合、数年後のリターンの平均すなわち期待値は、その投資信託の1年間の期待リターンの複利である。ただし、リスクすなわち結果のばらつきは長期保有すればするほど大きくなり、しかも複利を下回る可能性が高い。複利を上回る可能性は低く、大儲けできる可能性はさらに低いがゼロではない。そして、これらの可能性全体で期待値を計算すると、期待値は複利と同一となる。 これが、僕がシミュレーションによって求めてきた、投資信託を長期保有したときにそのリターンがどうなるかの(いまのところの)結論です。 シミュレーションの方法は間違っていないと思うので、この結論も大きく間違えているとは思っていません。とはいえ、こうした解釈は僕がいままで接してきた情報とは異なるものもあり、シミュレーション直後はいまひとつ結果に自信が持てませんでした。これまで接していた情報とは、例えば「長期投資ではリスクは軽減される
投資信託を5年、10年と保有したとき、そのリターンは、よくいわれているように複利で増えていくものなのでしょうか? この単純な問いに、しかし苦労してなんとか答えを出そうとしています。その結果は! これまでは、1年後の投資信託の価格は正規分布に従うという前提でシミュレーションしてきました。そのシミュレーションが間違っていなければ、期待リターンが10%、リスクが33%の投資信託を5年間保有する、ということを5千回繰り返してみた結果はおおむね次のようでした(改題:投資信託の長期投資は複利なのか? 参照)。 1)5年後のリターンを5000回繰り返してみた平均値は、ほぼ複利で増えたのと同様でした。 2)しかし、中央値でみると5000回のうち半数以上は複利に届かない結果でした。 今回のエントリでは、この結果の精度をさらにあげるべく、今度は投資信託の1年後の価格が対数正規分布に従う、という前提でのシミュレ
先日読者の方からいただいたコメントに、「運用結果がプラスの年もあればマイナスの年もあるのに、本当に複利として投資したお金が増えていくのか?」という質問がありました。これは調べてみなければ! まずは複利について簡単におさらい。 例えば、期待リターンが10%の貯金があったとき、元本が100万円なら、1年目は110万円、2年目は121万円、3年目は133万円、4年目は146万円、5年目は161万円、と、雪だるま式にお金が増えていくこと。複利の効果を知るためには、僕の作った「積立と複利計算」もぜひ試してみてください。 おさらいおしまい。ここからは、期待リターンとリスクのお話し。 定期預金なら毎年確実に最初に決められた利回りでお金が増えていきますが、株式は違います。期待リターンが10%の株式があったとしても、実際には1年後に20%プラスになっているかもしれませんし、5%のマイナスになっているかもしれ
投資信託のブログを使った不正が行われているのを目の当たりにしてしまいました。投資信託ブロガーの一人としてとても残念ですし、こういうことをあまり取り上げたくもないのですが、こんなこともあるんだ、ということをお知らせするのもありかなあと思いつつの今回のエントリです。 ご注意:以下に紹介するサイトへのリンクは、検索エンジンに記録されない特別な方法(rel="nofollow")で行っています。もしご自分のブログで下記のサイトへリンクを貼る場合には、必ずその特別な方法で行ってください。方法が分からない方は、リンクしないでください。また、ご理解いただけると思いますが、リンク先で広告をクリックしないでください。いずれも不正を働くものを助けることになります。 以下の2つのブログは不正を目的としています。1つめはこのブログ「初心者のためも投資信託入門書」。 もう1つは、「投資信託口コミサイト」です。 どち
投資関係のブロガーのみなさんのために、また新しいツールを公開しました。今回は、自分のポートフォリオを簡単にグラフにしてブログに貼り付けられるツールです! ポートフォリオのグラフを作ってブログに貼るのって、手間がかるものでした。Excelみたいな表計算ソフトを立ち上げて、数字を入れてグラフを作ったら、それをキャプチャして。縮小したりして。保存して。それをブログにアップロードしてから、imgタグを書いて。いやあ面倒なものです。 ところが! この「ポートフォリオグラフメーカー」を使っていただければ、グラフを描いて、HTMLを生成したら、ブログにコピペ、以上!です。こんなグラフが簡単にブログに貼れます。
勝間和代さんといえば、執筆したビジネス書が売れに売れているいま人気の作家。僕も一冊持っています。その彼女が勧めるアセットアロケーションは、4つのインデックス投資信託の組み合わせです。どんなものでしょうか? 彼女のアドバイスは、ビジネスマン向けのWebサイト「BusinessMedia誠」に掲載されている記事「勝間和代氏が勧める、お金に働いてもらう金融商品(後編) 」で読めます。ポイントを引用してみましょう。 ノーロードのインデックス投信といっても10~20種類あるため、勝間氏は4つのインデックス投信を勧めている。 TOPIXまたは日経平均など日本株式のインデックスファンド 日本債券のインデックスファンド 海外株式のインデックスファンド 海外債券へのインデックスファンド グラフも引用します。 4つの資産に対して同じ比率のシンプルなアセットアロケーションが勝間さんのお勧めするアセットアロケーシ
大暴落の歴史から学ぶための本として、ジェレミー・シーゲル氏の本「株式投資」があります。この本を開くと、わずか3ページ目に大暴落のときの教訓がこう書いてあります。 1929年の株価大暴落のときにどうすればよかったのか。 毎月15ドルの投資を辛抱強く続けていれば、実は4年以内に短期国債(財務省短期証券)の投資利回りを超える利回りを手にすることができたのだ! シーゲル氏は、株式投資をはじめるタイミングが、たとえ1929年に起きた世界大恐慌で株価が大暴落する直前という最悪な時期であったとしても、ある程度の期間投資しつづけるのであれば、株式投資には優位性があることを伝えています。 このページの最後には、はっきりとこう結ばれています。 たとえ1929年の大暴落の時でさえ、株式への長期投資の優位性は変わらなかったのである。 この歴史から学べることはただひとつ。どんなときでも投資し続けること。です。 [関
おかげさまで、積立と複利計算の方法もいろいろ勉強することができまして、その成果として新しいツールを作ったので公開します! 新しいツール「積立と複利計算」では、毎月の積立額、ボーナス、期待リターン、運用期間などを入力すると、自動的に運用結果をグラフで表示してくれます。こんな感じです。 いちばんの売りは使いやすさ。数字を入れるだけでグラフがぐいぐいと描かれていきますので、ちょっと数字を直して結果を見てみる、という試行錯誤にぴったりです。 使い方の例。 例えば、毎月5万円ずつ積み立てて30年くらいで5000万円に到達するには、期待リターンはどれくらい必要なのでしょうか? 積立額と運用年数を入れたら、あとは期待リターンをちょっとずつ変えていけば運用結果の金額が自動的に計算されるので、5000万円に近づけるような試行錯誤が簡単にできます。 で、期待リターンが5%くらい必要だと分かったら、もう1つのツ
今回も読者からの質問に答えます。今回は、現代ポートフォリオ理論によって配分したアセットアロケーションだって、運用していくうちに基にしたデータが変わっていっちゃうじゃないか、という質問。大事な問いですね。 引き続き、sean.さんの質問の全文はこちらです。今回は2つめの質問について。 その質問を引用します。なかなか鋭い突っ込みですよ。 ” 現代ポートフォリオ理論”は、『アセットクラスへの配分比率によって期待リターンとリスクを事前に計算し、さらに効率的フロンティア曲線上の位置を示すことによって、最適な資産配分を検討することが出来る』ことを意味していますね。しかし、この計算は過去のデータに基づいて行われます。アセットクラス毎のリターンやリスク、あるいはアセットクラス間の相関係数は変化しないものなのでしょうか。例えば、エマージング株式にしても、中国を始めとする現在の新興国の規模や影響力は、20年前
先日、ネットでいちばん役に立つ投資信託ガイドを目指す「投資信託のガイド|ファンドの海」を公開したばかりではありますが、さきほど出来上がった「投資信託の道具箱|ファンドの海」の公開を開始します! 投資信託の道具箱は、いまのところアセットアロケーションを入力すると、期待リターンとリスクを自動的に計算してくれるページが1ページあるだけですが、けっこうチカラが入ったページになっています。どんなものなのか、ちょっとご紹介。 まずは資産クラスごとの金額の入力。金額で入力することもできますし、パーセンテージで入力することもできます。どちらを入力しているか、入力欄を示す青い枠が示してくれるユーザーインターフェイスを作りました。 入力に反応して自動的に計算が行われ、資産クラスの割合を示す円グラフと、期待リターンとリスクの大きさを示す線グラフが描画されます。特に線グラフはリスクの大きさを示すものとして工夫して
分からないことがあるとまず理屈から調べてしまうのが僕の性分なわけですが、とはいえ実際にポートフォリオはどんな風に作ればいいのか手っ取り早く知りたくもあり、そのための情報やサービスを集めてみました。 ポートフォリオを設計するときに参考になりそうなしっかりした資料って、本当に少ないんですよね。 世の中には「流動性資金として 30%は残しておいて、外国株を40%、日本株が20%、それにいまなら有望なBRICsを10%ほど組み入れるのも面白そうですね」などと、フィナンシャルプランナーを名乗る人が、根拠も示さず、リターンもリスクも説明してないポートフォリオを紹介するような役に立たないアドバイスがあふれております。はい。 そんな中、ポートフォリオの重要性を国内で最も訴えている人の1人が、マネックスユニバーシティ社長 内藤忍氏。彼の執筆した2冊の書籍は、おそらく一般向けに書かれた書籍としては、もっとも具
アセットアロケーションを真面目に勉強して自分で計算しようとすると、まず過去の市場ごとのデータが必要になってきます。これがないとリターンとリスクの計算ができないんですね。 必要となるのは、市場ごとの期待リターンとリスク、それに市場ごとの相関係数の3つ。これが分かると、以前のエントリ「アセットアロケーションのリスク計算ページ作成中」で紹介したように、保有する資産の割合からトータルのリターンとリスクが計算できるわけです。もちろん過去のデータを基にした予想として、ですが。 こうしたデータは市場ごとの過去の実績を1年ごとに並べたデータがあれば、そこから自分でいろいろが計算できるのですが、できればすでに過去のデータのリターン、リスク、相関係数が計算済みのものがあると便利。 市場ごとの種類は、せめて国内株式、国内債券、海外株式、海外債券の4種類はほしいところです。欲をいえば、国内のREIT、国外のREI
ETF(上場投資信託)と比べても、それほど見劣りしないほど低コストで運用されているのが、確定拠出年金専用の投資信託。しかし、この魅力的な商品の多くが一般には販売されていません。 先日のエントリ「続々々、僕がETF(上場投資信託)に熱くなれない理由~国内ETF vs 投資信託」などでも書きましたが、TOPIX(東証株価指指数)に連動する投資信託で、確定拠出年金専用の投資信託と、そうでない投資信託では、信託報酬に年0.4%~0.5%程度の差があります。 例えば、確定拠出年金専用の投資信託は、0.2%弱なのに対し、一般に販売されている投資信託は0.6%強なんですね。 確定拠出年金専用の投資信託の信託報酬 野村DC国内株式インデックスファンド=0.1995% 年金ダイワ日本株式インデックス=0.1785% 一般の投資信託の信託報酬 (野村)トピックスインデックスオープン=0.651% (大和)トピ
今週、6月30日に発売された週刊東洋経済の特集「投資信託 『嘘』と『本当』」。この特集の締めくくりには、「2大論客が誌上対決」として、山崎元氏が投信業界への鋭い批判を展開。それにドイチェ・アセット・マネジメントの松尾健治氏が答えています。 ただし、誌上対決とはいっても、それぞれの主張を記事で展開しているだけです。さすがに直接対決をアレンジすることは難しかったのでしょうね。 楽天証券経済研究所の山崎元氏は、いつもながら僕たち投資家の立場に立ち、投資信託の手数料についての疑問を呈しています。記事から抜粋します。 投資顧問会社と比べても投信の信託報酬はものすごく高い。投資顧問の手数料は運用資産が300億円を超えれば0.126%程度。投信の信託報酬1.5%のうち半分は販売会社に支払うとしても、残りは運用会社に入る。同じ運用なのになぜこれほど懸け離れているのか。もっと下げられるはずだ。投信会社は毎日
銀行の普通預金といえば、ほとんど利子なんてゼロ。増やすなら証券会社のMMFやMRFの方が利回りがよいというのが常識でした。しかし、MRFよりも利回りのよい普通預金がシティバンクにはありました。 僕はずっとそう思ってました。この低金利時代に、普通預金なんかにお金を眠らせていられるかと。たとえ万が一のために流動性を確保しておきたいお金であっても、普通預金じゃなくて証券会社のMMFかMRFに入れておいた方がずっといいはずだと。 だから、シティバンクから「あなたの口座、お金が足りませんけど?」という連絡がきたわけです。 ところが。シティバンクの”eセービング”という新しい普通預金は、金利が0.5%(税引き前)なのです。2008年6月現在。 これを証券会社のMMFと比べてみると、例えば大和証券の大和MMFは0.521%、大和MRFは0.402%(いずれも税引き前)。野村證券の野村MMFは0.502%
いままで新興市場を対象にした投資信託ではアクティブ型の投資信託しかなかったのですが、いつのまにやら、すでにインデックス型の投資信託が登場しているようです。 それが「DCインデックス海外新興国株式」です。運用会社は、日興アセットマネジメント。 なぜ僕が新興国向けのインデックス型を重視しているかというと、理由は2つあります。1つは広く新興国をカバーできること、そしてもう1つはコスト。 中国やインド、ロシアといった、いま発展著しい国々はBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)やVISTA(ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン)などと呼ばれて投資家の注目を集めていますよね。これらを投資対象とした投資信託も、数多く登場しています。 しかし、韓国や台湾、メキシコ、イスラエルといった、もう少しで先進国というところまできている新興国にも投資したいと思うと、BRICsや VISTAだ
投資のパフォーマンスを決定するうえで最も重要なのはアセットアロケーションである、という説の起源となる論文「Determinants Of Portfolio Performance」をついに入手しました。その中身をひもといていきましょう。 いきなり本文にあたるのは歯ごたえがありすぎるので、まずは論文の仕様について。 タイトルは「Determinants of Portfolio Performance」。著者は連名で「Gary P. Brinson, L. Randolph Hood, and Gilbert L. Beebower」です。それぞれを日本語で記すとすれば、題名「ポートフォリオ・パフォーマンスの決定要因」、著者「ゲイリー・P・ブリンソン、L・ランドルフ・フッド、ギルバート・L・ビーバウワー」というところでしょう。 続いて掲載紙名と日付の確認。ダウンロードした論文の各ページには
投資信託を買おうかな? と思ったとき、いきなり銀行や証券会社の窓口にいくのはちょっと待って。ネットで投資信託の商品情報が調べられるサイトを集めてみました。 これらのサイトで投資信託を比べて探して勉強してから、金融機関の窓口に行くことをお勧めします(もしくはそのままネット証券などで購入するとかね)。良心的な投資信託を選ぶ際には、以前のエントリ「良心的な投資信託を選ぶ10の方法(2007年版)」も、ぜひ参考にしてみてください。 では、サイトの紹介です! (1)モーニングスター 投資信託の情報を探しに行くなら、まずはここ。「ファンド検索」で、レーティング、投資対象、手数料、償還までの期間などなど、細かい条件によって投資信託を絞り込んでいくことができます。もっと手軽に探したいなら、「らくらくファンド検索」。資産運用の目的と、運用期間、目標金額などを入力していくと、お勧めの投資信託をリストアップして
投資信託の話題に絞ったブログをはじめて、もう4年目。自分でもよくネタが尽きないなあと思いつつ、続いています。しかも、周囲をみれば同じように投資信託を話題にしたブログがたくさん登場してきてうれしい限り。 今回は、そんな投資信託の話題が中心のブログを10コだけピックアップして紹介します。順番はなんとなくですのであまり気にしないでください。 (1) 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー インデックス投資家を公言するブロガー水瀬ケンイチ(みなせけんいち)氏のブログ。インデックス投資を中心に、投資信託にまつわる感想、分析など。最近はETF関連のエントリも増えています。 (2) rennyの備忘録 投資信託に関するトピックを、renny氏ご自身の感想を交えて紹介したり、ご自身の投資スタンスを語られたりと、投資への熱い思いが伝わってきます。 (3) カン・チュンドの ファンドのゴマはこう開け “インデック
金融庁は7月11日、ピクテ投信投資顧問に対して「投資信託及び投資法人に関する法律」に違反した、として1カ月の業務停止と4項目にわたる業務改善を命ずる行政処分を行いました。この違反は、投資信託業界全体の信用を大きく傷つける、重大な事件だと僕は考えています。 ピクテ投信は何を起こしたのでしょうか? NIKKEI NETは、短く次のように報道しています。 金融庁は11日、ピクテ投信投資顧問(東京・千代田)に対し、一部業務停止命令を出した。 (略) 運用成績が低迷しているファンドに、値上がりが見込まれやすい新規公開株を集中的に割り当てるなど投資家に不公平となるような運用を繰り返していたことが検査で判明したためだ。 金融庁、ピクテ投信投資顧問に一部業務停止命令 (2007年7月11日) ■金融庁の発表を読み解いてみる もう少し、何が起きたのかを詳しく知るために、金融庁が発表した資料「ピクテ投信投資顧
週刊ダイヤモンドが2007年6月16日号で「まるごと一冊 投信・預金・保険 金融商品の罠」という大特集を仕掛けています。この中でも圧巻だったのは、表題をタイトルにした山崎元氏のコラムです。 山崎アニキの指摘は、ずばり3点。以下、コラムの抜粋を書きます。 その1:多分配型の大問題 毎月分配型を典型とする、多分配型の投資信託には、合理的なニーズがあると考えるのか? 単に、販売現場で売りやすいだけではないか。また、売れるからと言って多分配型を続々と商品化する投信会社の運用には見識というものがあるのか? その2:手数料の大問題 同じ会社が運用するプロダクトでも、確定拠出年金向けの運用手数料は、投信の信託報酬よりもずっと安い。投信が「暴利」だといえるのではないか。現在の信託報酬水準は高いとは思わないのか? その3:投信会社経営の大問題 投信会社が販売会社に弱いことが、日本の投信の商品や運用に悪影響を
数日前に発売されたばかりの本「投資信託にだまされるな」は、あのダイヤモンド社が版元。タイトルは刺激的ですが、中身は「正しい投信の選び方」がしっかり書かれています。いい本です。おすすめです。 ダイヤモンド社といえば、週刊ダイヤモンドの特集「投信の罠」で、いままでのマネー雑誌ではほとんど語られなかった投資信託の負の部分もしっかり特集した出版社。この書籍でも、投資信託の悪い部分までちゃんと解説したうえで、どうすればいいのか、という回答も用意してます。 表紙の裏に書かれた解説を読むと、この書籍の内容とスタンスが端的につかめるでしょう。 日本の投信は問題だらけです。 (略) 人気の投資信託には プロの仕掛けた巧妙なワナが たくさん隠されています。 本書では広告例を通じて 「投信のワナ」の見破り方を解説し、 その後に、数少ない良質な投信の 使い方をやさしく解説しました。 多くの投資信託入門書が「投資信
ブログのページを分割する方法は実際のところいろいろあります。今回、自分でページ分割プログラムを作るためにこれまでに調べてきたことを、まとめておきます。 ココログは、シックスアパート社のブログツール「MovableType」をベースにしたブログサービスです。シックスアパート社自身も同様のブログサービス「TypePad」を提供していますが、TypePadがどちらかというとMovableTypeの最新の機能を比較的早めに取り込んでいく(もしくは選考して提供していく)傾向にあるのに対し、ココログは非常に慎重なバージョンアップをしています。 というわけで、まずはココログのベースとなっているMovableTypeで使えるページ分割機能をさがしました。MovableTypeの基本機能にはページ分割機能はないため、これらの機能は「プラグイン」として第三者から提供されています。 ■MTPaginate たぶ
さわかみファンドに投資をしていて、でも最近になってやめた、という人のブログを2つ拝見しました。そこには、よい投資信託を考えるときの難しさが表れていたような気がします。 さわかみファンドへの投資をやめた方のブログ、1つめは空色さんのブログ「Aから始める:企業価値に基づく投資」の私がさわかみファンドをやめたワケです。 空色さんはこのエントリで、 1.さわかみファンドは澤上篤人氏の投資哲学どおりに運用されているのか。 2.さわかみファンドはインデックス投信より有利なのか。 という2つの疑問を感じたことから、さわかみファンドへの投資をやめた、と説明されています。 もう1つのブログは、チャールズ・エルさんのブログ「敗者と勝者のゲーム」から、さわかみファンドへの投資をやめることになった経緯は「さわかみ丸から下船することしました。 その1 ~インデックスファンド化~」から、3回にわたって書かれています。
前回の「僕が投資信託を好きな10の理由」に続き、今度はもう少し実用的なテーマ、投資信託の選び方を僕なりに考えてみました。 ふだん投資信託のブログを書いているのだから10個の理由くらいすぐに思い浮かぶだろうと思っていたのですが、実際にはなかなか大変でした。とはいえ、「理由を10個書く」というのは、どうやら自分の考えをまとめるよい方法のようです。それに読む人にとっても分かりやすいのではないかなと。 能書きはこの辺にして、僕なりの「良心的な投資信託を選ぶ10の方法」をどうぞ! 1.信託報酬が安いかどうか これまでの実績がどんなに素晴らしい投資信託だって、将来の実績が約束されているわけではありません。一方で、信託報酬はあらかじめコストとして決定しています。実績が保証されていないのに、コストだけはあらかじめ決まっているのならば、そのコストは低い方がいい。高い信託報酬は問題外です。ついでに、その他の費
僕は投資信託を趣味としているわけですが、それにはどんな理由があるのか? あらためて自分の考えをまとめてみようと思います。語呂もいいので10の理由を考えてみました。 1.投資したお金が増える(たぶん) もちろんこれが最大の理由。僕が投資信託を勉強したきっかけも、10年近く前にあまりに低い預金金利に憤ったためです。一時期は元本を30%失うほどヘコミましたが、それもいまは回復。長期で少しずつ、預金よりもたくさんお金が増えていくのは、やはり楽しみですよね。 2.グローバルな視点が持てる これは海外への投資商品が豊富にある投資信託の大きなメリットだと思います。たとえ日本の景気が悪くても、世界が、グローバルな経済成長が続くのであれば自分の財産は増えるんだ、という気持ちになれます。自分が日本の一員であると同時に、世界の一員であって、僕の財布はアメリカとも、ヨーロッパとも、アジアともつながっているんだな、
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