● 「乳糖不耐」とは? 牛乳を飲むとおなかにガスがたまる、ゴロゴロする、下痢をするなどの不快症状が現れることを、「乳糖不耐」といいます。昔から知られてきた症状ですが、病気というわけではありません。 ● 「乳糖不耐」はそれほど多くない 乳糖不耐は、乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)が大人では小腸で少なくなり、十分に働かないことにより起こると考えられてきました。しかし実際には、牛乳を飲んで下痢をする人の割合はそれほど高くないことがわかりました。 乳糖の摂取量と下痢発生に関するヒト試験(※1)によると、乳糖を30g(牛乳700mL相当)摂取したグループでも下痢は起こりませんでした。60g(1,200mL)摂取のグループでは50%以上の割合で下痢が起こりましたが、一度に1,200mLの牛乳を飲むというのは、実生活ではほぼありえないことです。 また、15歳以上の男女10,000人を対象とした調査(※2