今年上半期(1~6月)に全国の警察が把握した児童ポルノ事件被害者の18歳未満が、前年同期から倍増の781人に上り、統計の残る2000年以降で最悪となったことが15日、警察庁の集計で分かった。 一度に多数の女子中学生が盗撮被害に遭い、被害者数を大きく押し上げた。被害者数はあくまで摘発した事件で身元が特定された人に限られ、実際の被害はさらに多いとみられている。 被害の内容は、盗撮が最多の338人で、うち計280人は修学旅行先の風呂場に隠しカメラを仕込まれるなどした三つの事件で被害に遭っていた。 脅されたり、だまされたりして自ら裸の写真を撮って相手にメールで送る「自画撮り」は81人増の239人。うち8割は交流サイトを通じて知り合った面識のない相手に自らの画像を送るなどしており、警察庁の担当者は「送った写真が回収不可能だと理解しないケースが見受けられる」として、安易に裸を撮影しないよう注意を