家電製品などにおまけのようについているネット機能などを試すたびに、絶対にこれは開発している人であっても使っていないだろうと思うことがある。いや、開発者は作っているうちに操作に慣れることもあるので、使えるのかもしれない。だが、開発に直接は携わっていないけれども、同じ開発組織にいるという人間はどうだろうか。同じ会社のほかの社員はどうだろうか。彼らは使えるのだろうか。 開発に没頭していると、自分はその製品や機能をすでに長く使っているので、思い入れも慣れも生じ、客観的な判断ができなくなる。 そのような判断をきちんと行う際にとるべきプロセスがドッグフード(Dogfood)だ。 ドッグフードは開発中の製品を外部に出す前に、社内で行うβテストのことだ。 品質管理部門がいたり、テスト担当者がいるからと言って、その製品が市場で受け入れられるものになっているとは限らない。日本的な品質管理基準から言った場合に、
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