コミュニティーサイトなど「非出会い系」と呼ばれるサイトを利用した子供が性犯罪などに遭う事件が多発している問題で、今年上半期(1~6月)に検挙された事件の約半数は、サイトを審査する第三者機関「モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)」が「健全」と認定したサイトに起因していたことが警察庁の分析でわかった。安藤隆春警察庁長官は28日の記者会見で「認定基準や運用監視の見直しをしていただく必要がある」と述べた。 分析によると、上半期の全国の検挙事例730件のうち、EMA認定のサイトが関係した事件は367件で50・3%を占めた。EMAは現在33のサイトを認定。非出会い系サイトの多くは携帯電話の通常のフィルタリング(有害サイトアクセス制限)で閲覧制限の対象になるが、EMA認定のサイトは制限がかからない。EMAの広報担当者は、「サイト内のメッセージ監視を含め、子供の被害防止には努力している」と話して