言葉というのは、人間にとって、命の次に大切なものです。お金が命の次に大切だと考える人がいるかもしれませんが、お金がなくても、物々交換など別の形の経済を想定することは一応できます。しかし、言葉がなかったら人は大したことは何もできません。考えることもできず、伝えることもできず、文明は生まれず、言葉なしでは人間の生活そのものが成り立たないのですが、日本でそのことに気付いている人は多くないように思われます。 こう考えるだけで、学校で自国語や外国語を学ぶことは、とても重要なことであることがわかります。せっかく教わった言葉が使い物にならないというのは、生徒にとっても社会にとってもたいへんな損失なのです。 一方、単に単語と文法を覚えるだけでもダメです。論理的に筋道立てて物事を伝えるための文章の書き方や話し方も、意識的にならないと身につきません。真由さんが日本語で考えた内容をそのまま英語にしていただけでは