テロは暗号化技術のせい? 好機とばかり監視を正当化する情報機関2015.11.18 21:00 福田ミホ 情報だけ入っても、対応しなきゃ意味がない。 先週金曜日にパリで起きたテロ事件について、捜査当局は暗号化技術がテロリストたちを助けたのだと決めつけ、市民への監視を正当化するかのようです。 警察や情報機関の高官たちは、パリのテロ事件が起きたのは、テロリスト間のプライベートなやりとりを保護する暗号化ツールが自由に手に入るからだと言っています。つまり、もしテロリスト同士の会話を追跡しさえできれば、テロを食い止められたと言わんばかりです。でも過去には、情報機関がテロの計画をつかんでいながらそれを防げなかった例があります。ムンバイの事件です。 2008年にムンバイで起きたテロ事件は、テロ組織が計画を実行するとこうなるという見本のようです。事件収束後には、テロの前やその最中の情報機関の対応が批判され