被ばく量最大10分1に=「迅速な避難」と評価−福島原発事故で国連科学委 被ばく量最大10分1に=「迅速な避難」と評価−福島原発事故で国連科学委 【ベルリン時事】東京電力福島第1原発事故が住民の健康に及ぼす影響を調査している国連科学委員会は31日、住民が被ばくした放射線量は低く、「これまで健康に影響していない。将来的にも影響しないだろう」との見解をまとめた。 同委は事故後に住民を迅速に避難させた結果、被ばく線量を最大で10分の1に抑えられたと評価。このような措置を取っていなければ、「今後数十年の間にがんの発生率は高まり、他の疾患も増加した可能性がある」との見方を示した。 また、放射性ヨウ素に汚染された牛乳で子供の甲状腺がんの発生率が高まったチェルノブイリ原発事故と異なり、日本では汚染された食品の摂取を早期に規制したと指摘した。 同委はウィーンで27日から開いた総会で、2年間に及んだ約8