昨夜の日本経済新聞ネット記事によると、出光興産・国際石油開発帝石・三井石油開発が秋田県湯沢市の栗駒国定公園で地熱資源開発の試掘調査を始めたとのこと。この3社が共同発表した資料を読むと、実用化はまだまだ先の話である。 地熱は日本の国産エネルギーとして有望株の一つであり続けてきた。だが、その開発が非常に難しいことは歴史が証明している。下の3つの図〔=一次エネルギー国内供給の推移、我が国の再生可能エネルギー導入割合、日本の地熱発電出力の推移〕を順に見ると、地熱の位置付けがよくわかる。あまりにも切ないと言わざるを得ない。 <一次エネルギー国内供給の推移> 政府もあの手この手で地熱開発への公共投資を続けてきたし、今後も適当な範囲で予算投入が行われていくと見込まれる。資源エネルギー庁の直近の姿勢は、次の資料を見ればわかる。 地熱開発の促進策として、地熱賦存量の多い国立・国定公園内の開発に係る一部規制緩
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