2013年08月20日14:11 by jyoshige 【書評】なぜ景気が回復しても給料は上がらないのか カテゴリ書評 なぜ景気が回復しても給料は上がらないのか (働く・仕事を考えるシリーズ) [新書] 3人の著者はいずれも第一線の労働弁護士で、法律家の立場から、各種判例を 交えつつ、日本の雇用法制に大胆に踏み込んだのが本書である。 タイトルを見てアベノミクス批判本と思った人もいるかもしれないが、本書はアベノミクス 自体をどうこう言う本ではない。ただ、どんなに金融緩和をして多少景気を良くしたところで 日本企業がおいそれとは賃上げ出来ない構造について解説する(下線は本書からの引用)。 主な論点について紹介しておこう。 ・終身雇用のままでは、怖くて賃上げなんて出来ない 筆者自身もこれまで述べてきたように、一度上げてしまった賃金はなかなか下げられない ため、本当なら賃上げできる状況でも企業は賃