妬み、やっかみの類を別にすれば、弁護士が儲けていようが、いまいが、大衆には本来は関係のないことです。「弁護士かまだまだ儲けている」という統計が出ても、それ自体は、そういう職業もあるということを意味するだけです。 それを「関係がある」と意味づける、あるいは大衆に思わせる切り口は、要するに「不当に」儲けているしわ寄せが、大衆に回ってきている、という疑念です。彼らが「不当」に儲けている結果、本来、とられなくていいおカネをとられている可能性といってもいいかもしれません。 その彼らが弁護士の増員に反対すれば、彼らが現状の不当に「儲けられる」状態を維持したいと考えている、増員によって「競争」が生まれれば、もっと安く弁護士が利用できるようになるのに、「不当」に儲けることを続けたいために、反対している――ざっと弁護士=儲けているを大衆にとって、無縁の事柄ではなくす見方とは、こんなことだと思います。 要する