衆議院総選挙も最終盤となり、選挙戦の予想も飛び交う中、選挙後の枠組みや政局に関心がある人も多いだろうし、今後の政界再編も含め国会情勢が流動的な中では、国会議員の質の向上も大きな課題と思っている人も多いのではないか。 しかし考えてもらいたいのは、政権交代とは、政権を担う顔を変えることではなく、政策転換であり、政治文化の転換であるということだ。 こうした中、政策人材やブレーンと言われる存在について、今回は、政権交代時にブレーンが大幅に入れ替わるアメリカの例を基に、日本版リボルビング・ドア(回転ドア)について提案したい。 今年、先んじて行われたアメリカの大統領選挙は、現職のオバマ大統領の勝利で終わり、政権交代の実現はなかった。アメリカでは大統領が民主党から共和党へ、共和党から民主党へと政権交代すると、政治家だけでなくそのブレーンであるスタッフも大きく入れ替わる。政権交代が起こってもブレーンを官僚