反ポピュリズム論 (新潮新書) 著者:渡邊 恒雄 販売元:新潮社 (2012-07-17) 販売元:Amazon.co.jp ★★★☆☆ 著者は読売新聞グループの「ドン」として傲岸不遜な言動で有名だが、本書の内容は意外にまともだ。特におもしろいのは、自自連立をしかけたり、福田政権で小沢一郎氏との大連立を仲介したりした話で、「政治ブローカー」として暗躍した内幕を明かしている。言論機関のトップがその影響力を特定の党派のために利用することはルール違反だが、著者は「政治を安定させるためにやったこと」と悪びれる様子もない。 政策についての著者の主張は、正論も多い。特に財政危機の中で「増税反対」で人気を得ようという風潮がワイドショー的なポピュリズムだ、という批判は当たっている。朝日新聞の「原発ゼロ」キャンペーンが「実現可能性を度外視した夢物語」であり、「プロメテウスの罠」などの放射能への恐怖をあおる報
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