エアコンや冷蔵庫の冷媒に使われ温室効果が大きい代替フロン、ハイドロフルオロカーボン(HFC)が地球温暖化対策のため、段階的に生産規制されることになった。15日、ルワンダの首都キガリで開かれていたモントリオール議定書締約国会合で、議定書を改正してHFCを規制対象に加えることが採択された。日本などの先進国は2019年から削減を始める。 日米など先進国は36年までに基準年の11~13年の平均に比べ、二酸化炭素(CO2)で換算して85%にあたる量を削減する。中国やインド、途上国は20年代を基準年とし、40年代までに80~85%を削減する。中国などは24年、インドなどは28年から削減を始める。 HFCには複数の種類があり、温暖化への影響が大きいものを優先して規制し、影響が小さい物質に切り替えていく。米国などのチームによる研究では、HFCを規制すると今世紀末までに0・5度の気温上昇を抑えられるという。