2016年12月24日15:32 カテゴリ読書・評論 「重爆特攻さくら弾機」を読む(1) 経緯は思い出せないのだが、十日ほど前にネット上で日本では重爆撃機を用いた特攻も計画されていたことを知った。陸軍の重爆「飛龍」に爆装して、敵の大型艦へ体当り攻撃を目指したのだという。しかし隊内で放火事件があり、朝鮮出身の特攻隊員が逮捕されたという話が付随していた。それを題材とした「重爆特攻さくら弾機〜太刀洗飛行場の放火事件」(林えいだい・東方出版)を中古で購入し読んでみた。 日本の重爆撃機は陸軍にしかなく、戦時中は「呑龍」というのが活躍していた。その後継機は「飛龍」というのだが、重爆なのに運動性の良い名機だったらしい。陸軍の爆撃機は地上の目標を見ながら航行する有視界飛行が原則なので、海の上では役に立たないと言われていたが、「飛龍」だけは雷撃装置をつけるなどして海軍の作戦にも協力できたということだ。学習院
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