久留米大調査 平日夜10時以降に寝る幼児は、発達が遅れたり、アンバランスになったりする危険性が高いことが、久留米大学の松石豊次郎教授(小児神経科)らの調査で分かった。 子供の睡眠と行動との関係はこれまでも指摘されているが、幼児期の発達との関連が裏付けられたのは初めて。 松石教授らは、大阪府と三重県で約400人の乳幼児を長期追跡する「すくすくコホート」調査で睡眠の分析を担当。生後18か月時点で、手足や視線の動き、言語・認知能力、社会性などの発達の程度を調べ、睡眠との関係を調べた。 データのとれた298人のうち、59人が発達がやや遅れていると診断された。平日寝る時刻が夜10時より遅い場合、1時間遅くなるごとに、発達に問題のある幼児の割合が約3倍ずつ増えた。一方、10時前に寝る場合、寝る時刻と発達に関連は見られなかった。 総睡眠時間や昼寝の回数などと、発達との相関は見られなかった。 松石教授は「