首相アジア演説 ASEAN重視戦略の表明だ(7月27日付・読売社説) 経済・安全保障の重要なパートナーである東南アジア諸国連合(ASEAN)に対する強いメッセージだ。 東南アジア歴訪中の安倍首相が、シンガポールで日本とASEANの関係をテーマに政策演説を行った。 急成長している東南アジア地域の経済圏を飛行機に例え、「日本とASEANは、左右両翼のツイン・エンジンだ」と述べた。 首相は、日本とASEANの輸出入額がこの10年間でそれぞれ倍増したとし、経済政策「アベノミクス」の効果はASEANにも及ぶと語った。さらに関係を強化する決意と言える。 今回訪れたマレーシア、シンガポール両国は、日本が参加した環太平洋経済連携協定(TPP)交渉のメンバーでもある。今後の大詰め交渉で、連携を模索することも課題となろう。 一方、首相は、今年で「友好協力40周年」を迎えたASEANとの関係は今や、経済にとどま