毎秒100京(1兆の100万倍)回の計算能力を目指すという。 文部科学省の有識者会議がまとめた次世代スーパーコンピューター(スパコン)の開発計画である。来年度から開発に着手し、平成32年ごろに稼働させる。 スパコンの性能は科学技術力の指標であり、産業競争力にも直結する。日本は一昨年、理化学研究所と富士通が共同開発した「京」が世界最高性能となったが、現在は3位に後退している。 次世代スパコンの開発を成長戦略の要と位置づけ、「オールジャパン」の開発態勢を構築して世界一に返り咲いてもらいたい。 次世代スパコンは「エクサ級」と呼ばれる。エクサは100京(10の18乗)を表す単位で、米国や中国もエクサ級スパコンの開発を目指している。熾烈(しれつ)な国際競争の中での首位奪回は容易ではなかろうが、科学技術立国を国是とする日本は、常にトップを争う位置を維持しなければならない。 「2位じゃだめなのですか」な