3D(3次元)プリンターで作られた樹脂製拳銃(3Dプリント銃)とみられる銃が見つかった事件で、銃刀法違反(所持)容疑で逮捕された私立大学契約職員の居村佳知容疑者(27)(川崎市高津区)は10万円前後で3Dプリンターを購入していたことが、捜査関係者への取材で分かった。 さらに、銃の一部がアルミや鉄で補強されていたことも判明。居村容疑者は「米国のサイトからダウンロードした設計図を何回か書き換えた」と供述しており、神奈川県警は強度を高めるため試行錯誤していたとみて調べを進めている。 捜査関係者などによると、居村容疑者は半年ほど前、組み立て式の外国製3Dプリンターをインターネットサイトを通じ、静岡県富士宮市の業者から10万円前後で購入していたという。3Dプリンターは1980年代に実用化。主要な特許の期限が切れたことなどから低価格化が進み、家庭向けは10万円以下の商品もある。