787トラブル 「夢の翼」も安全であってこそ(1月16日付・読売社説) 米ボーイング社の最新鋭中型機「787」で燃料漏れなどのトラブルが相次ぎ、日米の航空当局が調査に乗り出した。 小さなトラブルが重大事故につながる恐れはないか。最優先しなければならないのは安全である。日米当局には、徹底した原因解明を求めたい。 787は炭素素材を使って機体を軽量化し、燃費を大幅に改善した省エネ旅客機だ。「ドリームライナー」と呼ばれる。 低コストで長距離の路線に投入できるため、航空会社の収益拡大に貢献するとの期待が高い。世界中から800機の発注があり、2011年秋、世界に先駆けて全日本空輸が運航を開始した。 現在、運航されている約50機のうち、主力機と位置づける全日空が17機、日本航空が7機と両社でほぼ半分を保有している。 米ボストンの国際空港で7日、駐機中の日航機の補助動力用バッテリーから出火したトラブルで