成人の日 若い力で停滞を打ち破ろう(1月14日付・読売社説) きょうは成人の日。 1992年に生まれた122万人の新成人が、大人の仲間入りすることを祝いたい。 新成人は、バブル経済崩壊後の「失われた20年」が成育期に重なった世代だ。 この間、日本は景気が低迷し、中国に国内総生産(GDP)で抜かれ、世界第2位の座を明け渡した。大学進学率が50%を超える一方で、就職難が続く。明るい展望を持ちにくい時代と言える。 だが、厳しい状況だからこそ、若い力への期待は大きい。既に働いている新成人も、これから社会に出る人も、「社会から求められている」という自負心を持って仕事や勉学に取り組んでほしい。 内閣府の昨年の世論調査で、「今の生活に満足している」との回答が、どの年代よりも高い75%に上ったのが、新成人の先輩にあたる20歳代である。 その背景について、「絶望の国の幸福な若者たち」の著者で社会学者の古市憲