北太平洋の漁業問題を話し合う「北太平洋漁業委員会(NPFC)」は15日、閉幕し、日本が提案したサンマの漁獲上限を設ける規制の導入は賛同が得られず、合意を見送った。 来年の会合で再度議論する。近年漁獲量を増やしている中国などが強く反対したためで、漁業資源の保護を巡る国際協調の難しさが浮き彫りになった。 委員会は日本の呼びかけで2015年から始まった国際会議で、中国や台湾、ロシア、米国など北太平洋の八つの主要漁業国・地域が参加している。 13日から札幌市で始まった会議で日本は、サンマの乱獲を防ぐために、8か国・地域全体で年間約56万トンの漁獲枠を設けることや漁船の数を増やさないようにする案を提示した。