レアメタル 「都市鉱山」を有効に使いたい(9月20日付・読売社説) 廃棄されたり、家庭に眠ったりしている小型家電には、貴重な金属が使われている。せっかくの宝を無駄にしている現状は改めねばならない。 それを有効利用しようと、環境省が新たなリサイクル制度の骨子をまとめた。来年の通常国会に法案を提出する方針だ。 環境省の試算によると、毎年、使用済みとなる携帯電話などの小型家電は97品目で76万トンに達し、それらには資源価値のある金属が28万トンも含まれている。金額に換算すると874億円に上る。 金や銀の貴金属、電子部品に欠かせないパラジウムや硬くて重いタングステンなどのレアメタル(希少金属)は特に貴重だ。 こうした「都市鉱山」の活用は資源の乏しい日本にとって重要な課題である。効率的に回収できる制度作りを進めてもらいたい。 現実には、使用済み小型家電のほぼ半分が、家庭などから燃えないごみとして出さ