自転車事故 厳罰で危険運転にブレーキを(2月4日付・読売社説) 東京地検が自転車の交通違反に対する方針を先月、大きく転換した。 悪質なルール違反を繰り返す自転車運転者に、刑事罰を科す厳しい姿勢で臨むというものだ。 交通規則を守らない運転が事故を誘発している以上、やむを得ない対応だろう。周知徹底し、事故抑止につなげたい。 自転車に運転免許はないため、違反者には行政処分の青切符ではなく、送検して刑事手続きに入ることを示す赤切符が切られる。 検察はこれまで違反者を一律不起訴にしてきたが、運用見直しにより、2回目の違反からは道路交通法違反で略式起訴する。 簡裁で違反が確定すれば、5万円以下の罰金を命じられる。他の刑法犯と同様、前科も残る。東京地検は当面、重大事故の主たる原因となっている信号無視を中心に略式起訴するという。 自転車の違反を不起訴としてきたのは、自動車の軽微な違反が行政処分で済むのに比