携帯ゲーム規制 健全性を重視したビジネスに(5月29日付・読売社説) 子供の心理につけこんだり、射幸心や虚栄心をあおったりして利益を上げるビジネスモデルは、やはりおかしい。 消費者庁は、携帯電話で遊ぶ「コンプガチャ」と呼ばれるゲーム商法を、7月から、景品表示法で禁止することを決めた。妥当な措置である。 コンプガチャは、おもちゃのカプセルを売る機械「ガチャガチャ」とコンプリート(そろえる)という単語を合わせた呼び名で、携帯電話を通じて利用者が集う「ソーシャルゲーム」の中で行われるくじのようなものだ。 ゲームの中で1回300円ほどのくじを引き、当たったアイテム(品物)が一定の組み合わせでそろうと、価値の高いアイテムがもらえる。ゲームを有利に進められ、利用者仲間の羨望も集まる。 アイテムは利用者間でやり取りできるため、高値で売って儲(もう)けることも可能だ。 ソーシャルゲームは、優越感や達成感、