2016年05月31日10:00 カテゴリ世界経済経済一般 いま再び、「ヘリコプターマネー」 ヘリコプターマネー、つまり札束を空からばら撒け、という言葉は経済学者のミルトン フリードマン教授が1969年にその論文の中で提案した言葉であります。その後、FRBの議長だったベン バーナンキ氏がかつて日本にそれをしたらどうか、といったことでむしろバーナンキ氏の言葉として有名になってしまいました。 このヘリコプターマネーの真の意味とは国民に広く薄くマネーが行きわたるという意味なのですが、世界の中央銀行の金融緩和は似て非なるものであります。 金融緩和で金利が低くなると法人と個人はお金を借りやすくなるメリットがあります。ところが問題はどちらもその借り入れをするためにはハードルがあり、一定の信用がある人のみ、その恩恵を受けられることになっています。例えば個人ならば正社員として一定期間の勤務経験があり、その