日本原子力発電は28日、敦賀原発(福井県敦賀市)の低レベル放射性廃棄物処理設備などに関する資料が、男性社員(41)の私有パソコンからファイル交換ソフトを通じてインターネットに流出したと発表した。現時点で核物質防護にかかわる機密情報の流出は確認されていないという。 日本原電によると、流出したのは平成17年と18年に作成された廃棄物を溶かす「雑固体減容設備」の温度データや社内会議の議事録などのファイル約480件。これらの資料がネットの掲示板で閲覧できる状態になっているのに気付いた関連会社が25日に日本原電に指摘し、発覚した。流出した情報には取引先などとの機密に当たるものが含まれている可能性もあるという。 社内規定では私有パソコンでの業務は禁止されており、同社はこの社員から聞き取りをし、流出の経緯などを詳しく調べている。