児童買春・児童ポルノ禁止法の改正審議が始まった。与党と民主党はそれぞれ改正案を提出したが、ポルノを持っていることを規制する「単純所持」をめぐり、議論は紛糾した。母が娘の写真を売る事件も起きるなど、“小遣い稼ぎ”として成立してしまっている児童ポルノ。国会での議論の行方に注目が集まる。(社会部 森浩) ◇ 「小遣いがほしかった」。2歳の娘の児童ポルノを製造したとして、宮城県警に児童ポルノ禁止法違反(公然陳列)などの疑いで、逮捕された母親(23)は供述した。 母親はデジタルカメラで娘の裸の写真を11枚撮影した疑いで逮捕されたが、写真はネット上で知り合った女(20)に郵送し、約10万円を受け取っていた。女は写真を転売する目的があったと見られている。母親は娘にひわいなポーズを取らせるなどし、「わいせつ性」を高めた写真を撮っていた。 こうした児童ポルノを製造・販売す