エジプトのムバーラク政権は絶体絶命の危機に追い込まれる中、断末魔のあがきともいえる動きを見せている。2月2日の午後、首都カイロの中心部、タハリール広場に集まっていたデモ隊に対して、政府の関与が疑われる組織された暴徒が襲撃し、多数の死傷者が出た。これで緩みかけていた反政府抗議行動の対決姿勢が再び高まるだろう。 本日4日を(ムバーラク政権との)「別れの日」と位置づけて、金曜の集団礼拝に集まった後に大規模なデモを行おうという呼びかけがある。これは、2月1日の「100万人行進」のような平和的なものにはならないだろう。 ムバーラク大統領は、「100万人行進」の圧力に押され、今年9月の大統領任期切れでの退任を発表した。これはデモ参加者の多くにとって不十分なものだったが、民衆の声で政府を動かしたという達成感は感じられた。この日の夜は、これまで大統領批判、体制批判を許されず鬱屈していた多くの国民が、街に出
共通番号導入 与野党協議の入り口にできる(2月4日付・読売社説) 国民一人一人が固有の番号を持ち、医療や年金などの社会保障サービスと、納税額など所得情報を結びつける。健康保険証や年金手帳の機能もICカード1枚に集約する。 そんな「社会保障と税の共通番号」の導入に向け、政府・与党の社会保障改革検討本部が基本方針を決定した。 6月までに番号制度についての大綱をまとめ、秋の国会に「番号法」案を提出し、2015年から導入するという。だが、もっと早い実現を目指すべきだろう。 共通番号はなぜ必要なのか。 国民が社会保障制度に不信を抱く理由は、自分がどれだけの負担をし、どれほどのサービスを得ているか見えにくいことにある。現状は、困窮している人に必ずしも福祉が行き届かず、必要のない人に公費がつぎ込まれている。 共通番号の導入は社会保障の透明性を確保し、公平性と効率性、利便性を確実に高めるだろう。 国民は自
人間以外のものをキャラクター化する「擬人化」が大人の領域でブームを巻き起こしている。化学の元素を女性キャラにしたり、世界の国々をさまざまな性格の人物にしたり、果ては中国人が使った日本人の蔑称(べっしょう)まで…。「何でも擬人化する」サービスを提供する企業も登場。背景には、豊かな漫画文化を持つ日本独特の感覚があるようだ。 擬人化されたキャラクターの代表格が、やなせたかしさん原作のアニメキャラクター「アンパンマン」。米国でも「きかんしゃトーマス」が人気で、身近なものがしゃべり出す親近感で子供たちの心をとらえてきた。しかし、近年は政治や世界史など大人向けの題材を擬人化する動きが盛り上がっている。 最近目立ったのが、「日本鬼子(ひのもとおにこ)」という女性キャラクター。元来は先の戦争で中国人が日本人に対して使った蔑称(中国読みはリーベンクイズ)で、昨年9月、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件後に中国で
鉄鋼メーカー国内最大手の新日本製鉄と同3位の住友金属工業は3日、2012年10月をめどに合併すると発表した。 併後は、粗鋼生産量でアルセロール・ミッタル(ルクセンブルク)に次ぐ世界第2位、アジア最大の巨大鉄鋼メーカーが誕生することになる。両社は合併を機に、鋼材需要が急拡大する新興国など海外展開を加速させる考えだ。 合併後の両社の売上高は、11年3月期連結決算見込みで5兆6000億円に達する。今後、株式の合併比率や社名、役員構成などを協議した上で、12年4月にも合併契約を結ぶ予定だ。両社は合併して事業持ち株会社を設立し、関連会社を傘下に収める。 合併により経営資源を集約し、数千億円を必要とする高炉建設などを迅速に展開できる体制を整える。国内で機能が重複するグループ会社や製鉄所の統廃合も検討し、コスト競争力を強化する考えだ。
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