「人間としての連帯感がなかったら何もできない。同じ国家社会の中にいる人間の連帯を象徴するものが国旗であり国歌」 5月の大阪府議会に提出が予定されている府施設での国旗常時掲揚と国歌斉唱時に教員に起立を義務付ける条例案について、石原慎太郎知事はこう答えた。 「かなり特殊な人種になってしまった感じがする」と日本人の国家観の変化に慨嘆。個人の価値観の違いは尊重すべきとしつつ「同じ一つの国家に住み、仕事もし、子孫も繁栄させていくときに自分の家一つでできるもんじゃないし、一人でできるもんでもない」と社会の一員としての連帯の必要性を強調した。 ただ、条例などによる法制化については「大阪の責任者の考え方による。これから議論されるところで結果をみよう」と述べるにとどめた。