年末が近づき、そろそろ街中がきらびやかになっていく季節だ。ここで欠かせないのがイルミネーション。日本中で輝く、色とりどりの光は私たちの目を和ませてくれる。これらの光を放つのがLED(発光ダイオード)であることはみなさんご存じだろう。 しかし、ほんの20年前、LEDはまだ赤色と黄緑だけだった。クリスマスツリーを飾るライトも豆電球に色をつけたものが一般的だった。そこに登場したのが、光の3原色で足りなかった青色LEDだ。青色LEDができたからこそ白色LEDができ、LEDが照明としても使われるようになった。 この実用化可能な高輝度青色LEDを開発し、量産化の道筋をつけたのが、中村修二氏であった。当時、20世紀中の実現はありえないとされた彼の業績は、エジソン以来と言われ、国際的にも高く評価されている。パソコンのモニター、街中の信号機、最近大きく普及しはじめたLED電灯など、すべてが彼の業績から始まり
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