人口が4割減、65歳以上が過半になる――国立社会保障・人口問題研究所が公表した将来推計人口が示す秋田県の2045年を見て息を呑みました。先進国で稀な人口減無策の日本の中でも極限状態、社会が回りません。第544回「東アジア諸国の生産年齢人口が減少に転じる」で各国の老年人口指数推移グラフを掲げました。このグラフより日本は少しは早まって2045年時点で70%に達してしまい、現役1人で高齢者0.7人を支える段階になりますが、秋田に関しては現役1人で高齢者1.2人を支える恐るべき事態です。 年少人口、生産年齢(15~64歳)人口、高齢人口を並べるグラフでは社会の有り様が実感しにくいので一工夫し、10代前半、30代前半、50代前半、70代前半、90歳以上の5つの年齢別人口をピックアップしてどう推移するか、秋田と東京で見ました。秋田では90歳以上が急激に伸びて人口60万人県になった2045年に5万人に迫