「なんと面妖な」「これは異なことを」。ちょっと堅苦しいはずの「侍言葉」が若い世代で静かな人気を呼んでいる。メールの文章を面白言葉に変換するサイトでは「武士語」にアクセスが殺到し、時代小説に登場する武士の日本語を集めた本がヒットする。遊び感覚ではあるが、失われがちな品格も感じさせてくれる。(海老沢類) トランスメディアGPが運営する文章変換サイト「もんじろう」は先月、ユーザーの要望を受けて「武士語」変換を追加した。「あなた→お主」「平社員→平侍」をはじめ「デモ→一揆」「クッキー→南蛮風せんべい」など、投稿で集めた「ちょっとゆるい」約1500語を収める。 累計変換数は5万回を超え、タレントのルー大柴さんが英語交じりで語る「ルー語」などに大きな差をつけて変換数のトップを快走する。 シャープも自社製携帯端末向けのダウンロード辞書に、侍言葉252語を収録。最近4カ月間のダウンロード数は「大阪弁ととも