引退した元横綱朝青龍に特別功労金を払う必要などあるのか、と先日小欄で書いた。しかし、日本相撲協会は10日の理事会で1億2000万円(推定)もの功労金支払いを決めた。決まったものをとやかくいっても仕方ないが、つい1週間前「このままでは解雇されるぞ」と本人に引退を決断させた迫力はどこにいったのか。 白鵬が横綱になるまで一人横綱を21場所も務め、ヒール役として相撲人気を支えてきたプラスの部分も確かに大きい。しかし、虚偽報告までした今回の泥酔暴行問題など数々のトラブルで協会に泥を塗ったマイナス面を差し引けば、その半分、いや3分の1でも多いくらいだ。 しかも、警察の捜査は継続中であり立件の可能性も残っている。これまでのいろんな問題での、まだるっこい対応に比べると異常な早さで、朝青龍との関係を1日も早く断ち切りたいという協会の姿勢が見え隠れする。「功労金なしでは裁判に訴えられ、ややこしいことにもなりか
元横綱朝青龍関への特別功労金支給が、10日の日本相撲協会臨時理事会で決定した。その過程には一般常識の観点から首をかしげざるを得ない。 問題を起こして退職した人物にボーナスを出す必要がある場合、退職の原因となった問題の事実関係を確認し、査定に反映させるのは、一般企業なら常識以前だろう。 しかし日本相撲協会は元朝青龍関が引退した4日の時点で、暴行問題の調査委員会を解散している。調査は終了していないにもかかわらずだ。当然、特別功労金というボーナスの査定をする10日の理事会に、査定の材料は提出されていない。 この問題は9日に警察が相手方への事情聴取を行ったばかりで、捜査は継続中だ。独自調査をしないなら、せめて警察が結論を出すまで支給に関する決定を待ってもよかったのではないか。 武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は「広報部に聞いてくれ」とするのみだが、その広報部の発表は「功労金は出ます」だけで、いっさい
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く