国土交通省は16日、日本航空系の格安航空会社(LCC)、ジェットスター・ジャパン(千葉県成田市)に対し、同省に報告していた社内規定の基準に満たない整備士2人を機体点検責任者に使っていたとして、厳重注意処分を行った。同省が国内系LCCに行政処分を行うのは初めて。 同省の指導を受け、ジェットスター側は12月17日までに、再発防止策などを報告する方針としている。 今回の行政処分の影響で、同社が当初10月28日を予定し、その後12月6日へ再延期したと発表していた関西国際空港(大阪府泉佐野市)の第2拠点化計画の開始時期は「まず社内体制の点検、安全体制の確立が先決」(西尾忠男・同社常務執行役員)として、同計画をいったん白紙に戻す。 また、整備士の人繰りの関係から関空の拠点化が遅れることで、12月6日に1日1往復から同3往復へ増やすとしていた成田-関空線など、一部ダイヤの運航に影響が出る見通し。同社は来