6月20日、NTTドコモが株主総会を開催した。議長を務めたのは、同日をもって社長を退任する中村維夫氏。株主からは、株価低迷のてこ入れ策やiPhone、BlackBerryなどの端末投入、企業価値向上のための具体的な施策などの説明を求める声が相次いだ。 企業価値を向上させる、新たな成長ドライバーは 長らく株価が低迷していることもあり、株主からは、てこ入れ策や企業価値の向上に関する具体的な施策について説明を求める声も相次いだ。 中村氏は株価低迷の要因について、(1)国内の発展性に対する危惧(2)キャリア間の厳しい競争や、番号ポータビリティに伴う料金の値下げなどによる財務体質に対する危惧 が影響を与えていると話す。こうした中で、いかに成長路線をとれるかが大きな課題であり、ブランド戦略も含めて経営の見直しを進めているとした。 同社副社長の平田正之氏は、今後の事業成長のカギとなるのは、通信とその周辺