富士重工業は軽自動車の新しい価値観を提案すべく、「スバルR2/R1」を発売した。しかしこの個性的な車に対するマーケットの反応はにぶく、販売は伸び悩む。販売店からは、「もっと分かりやすい車が欲しい」という声が相次いだ。 巻き返し策は、軽自動車市場の“ど真ん中”に新車を投入することだ。こうしてスバル初の背高タイプ軽自動車「スバル・ステラ」が誕生した。絶対に「負け」が許されない勝負に挑んだ開発総責任者は何を考え、何をステラに込めたのか。 (日経ビジネスオンライン) 「単身寮に入りますか?」 パワートレイン(エンジンと駆動系)開発一筋だった宮脇基寿は、この1本の電話から、新型軽自動車「ステラ」開発PGM(プロジェクトゼネラルマネジャー=開発総責任者)としての生活に足を踏み入れた。 1978年入社の宮脇は、現在のスバル車に搭載されているすべてのエンジン開
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