NTTドコモは,MEMS(微小電子機械システム,micro electro mechanical systems)技術によって,携帯電話のサービスや端末を大きく進化させる研究を進めている。携帯電話機には既にFBARフィルタ,加速度センサーなどMEMS技術によるデバイスが搭載済みである。今後とも同社は,さらなる携帯電話の進化のためにMEMS技術を活用する方針である。このようなMEMSによる携帯電話の進化の方向性について,7月6日から開催の「MEMSソリューション 2006」で,同社ワイヤレス研究所所長の三木俊雄氏が明らかにする。 三木氏は,MEMSが携帯電話機の今後の高機能化・多機能化を実現する上で欠かせない技術になると考えている。例えば,FBARフィルタは既に量産され始めており,次の可能性として発振器やRFスイッチへの応用なども考えられている。これらは,性能,コスト,信頼性などが,所望のレ