原発から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のゴミ」について、今後の処分場選定に向けた国の方針を巡るシンポジウムが開かれ、参加者からは、地下深くに埋めて処分することへの疑問や不安の声が相次ぎました。 4日のシンポジウムは、こうした方針を説明するため、資源エネルギー庁などが4か月ぶりに開き、この中で、実際に処分を担う「原子力発電環境整備機構」は、地下は地震の影響が少なく、数万年にわたって安全に隔離することは可能だと述べました。 これに対して会場からは、「核のゴミの処分は原発を進めてきた一部の責任だ」とか「地層処分以外の方法はないのか」などと、疑問や不安の声が相次ぎました。 処分場を作る場所について、国の専門家会議は先月、火山や活断層の周辺を避け、輸送の面から海岸の近くとするなどとした条件を示しています。一方で国は、有望な地域をいつ公表するか明確に示していないほか、国民の理解が深まるまで場所