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ロマとミショ・ニコリッチに関するunyounyoのブックマーク (2)

  • 『あるロマ家族の遍歴』 ミショ・ニコリッチ著 : 書評 : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    第二次世界大戦勃発直後にユーゴスラビアで生まれ、晩年は家族でロマ音楽のバンドを結成して活躍した著者のミショ。 書は「ジプシー」と呼ばれ、差別と排除を受けながら20世紀を逞(たくま)しく生き抜いた、彼の家族の物語だ。 一族がたどった道のりは中央ヨーロッパの激動の歴史そのものだ。ミショの出生直後にユダヤ人とロマに対する迫害が始まり、逃げた先で連行された父親は奇跡的に銃殺から逃れる。しかし戦禍を乗りきった父は、その後彼の人望と商才を嫉(ねた)むロマからあっさりと刺殺されてしまう。成長したミショは、ヨーロッパ中を転々と移動しながら将来のと出会い、やがてはウィーンに定住する…。 ミショは自分や家族が生きるために犯した徴兵拒否、密出入国、不法滞在、無免許運転、窃盗、嘘(うそ)八百を並べた占い、ぼったくり商売などの違法行為を、すべて赤裸々に告白する。迫害も放浪も、ロマ同士の抗争も美しいとの出会いも

  • 『あるロマ家族の遍歴』旅に生きた人生 - HONZ

    正直にいうと、私は長期間、遠くに行くのがあまり好きではない。理由はわからないが、子供の頃からそうだったし、今もそうだ。 もしかしたら、根っからの農耕民的な性格を引き継いでいるのかもしれない。江戸時代の農民にでも生まれていたら、一生の大半を生まれた村から出ることなく生きたであろう。そんな出不精な私が、たまたま手に取ってしまったのが、私とは正反対の生活を営む放浪者。ロマの男性の自伝だ。 著者であるミショ・ニコリッチの父リュボルミン・ニコリッチは、馬喰を生業にするロワーラ系のロマの子として、この世に生を受けた。インドが起源とされるロマとは思えない白い肌をした男だった。彼は長身でハンサム、しかも聡明で恐れ知らずの強い男へと成長した。そんなある日、彼は道端で手相占いをする美しいロマの少女を見かけ、声をかける。リョボルミンは占いが終わると、占い師の少女ミレヴァをお茶に誘い、その場でいきなり求婚する。

    『あるロマ家族の遍歴』旅に生きた人生 - HONZ
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