男女共同参画社会の実現を目指す「mネット・民法改正情報ネットワーク」など十一女性団体と弁護士・有識者ら三十三人は二十七日、南野(のおの)知恵子元法相と共に、政府が男女共同参画会議議員に高橋史朗明星大教授を起用したことに対する抗議文を会議議長の菅義偉官房長官に提出した。 高橋氏は従軍慰安婦をめぐる教科書の記述を自虐的と批判する「新しい歴史教科書をつくる会」の元副会長。男女差別の解消を進めた日本の戦後教育を連合国軍総司令部(GHQ)による「精神的武装解除」と捉え、夫婦別姓や性教育にも批判的だ。二〇〇四年に埼玉県教育委員に就任した際は、公平性に疑問があると市民団体から抗議の声が上がった。