橋下徹大阪市長の出自に関する週刊朝日の連載記事は、橋下氏が「取材拒否」を表明してからわずか2日後の19日、連載中止が決まった。当初、同誌は「公人である橋下氏の人物像を描くのが目的」と強気の主張をしていたが、批判の声が広がって追い込まれた。「なぜ事前に問題に気付かなかったのか」。被差別部落の問題に詳しいジャーナリストらは疑問の声を上げた。 「記事の企画や編集段階で、問題を指摘する人はいなかったのか。その感覚がなかったのなら驚きだ」 「被差別部落の青春」などの著書がある大阪市在住のフリーライター、角岡伸彦さんは同誌の対応を批判する。角岡さんは週刊誌に同和問題に関する記事を連載した経験もあり、「血脈などのプライバシーに踏み込んだ取材もするが、活字にするかどうかは別だ。週刊朝日は連載打ち切りに至る経緯を明らかにすべきだ」と話す。 フリージャーナリストの魚住昭さんは今回の記事について、「親族にまつわ