原子力規制委員会の委員長候補の田中俊一・前内閣府原子力委員長代理が2011年度に、原子力の広報や宣伝を担う日本原子力文化振興財団などから原稿執筆などの謝礼として約29万円を受け取っていたことがわかった。野田内閣が自己申告をふまえた調査結果としてまとめたもので、人選基準には抵触しない。 野田内閣は過去3年間に電力会社など原子力関連企業・団体から年間50万円程度以上の報酬を得た人を候補から外す基準を設定。委員候補では過去3年間で、島崎邦彦氏が日本原子力文化振興財団などから計29万1千円、中村佳代子氏が日本原子力文化振興財団と放射線影響協会から計20万1千円、更田(ふけた)豊志氏が日本原子力発電などから講義・テキスト作成の報酬として計66万2千円を得ていた。 関連記事規制委候補の田中氏に報酬29万円 原子力財団などから(8/1)再稼働の暫定基準に疑問 原子力規制委人事で田中氏所信(8/1)原子