総裁選も盛り上がり、自民党が一気に国民の期待を集めている。勢いに乗る安倍晋三総裁は、次期衆院選で憲法改正を争点のひとつにする意向を示している。 一方、国政活動を開始した日本維新の会は、肝心の国会議員のタマが小粒なうえ、橋下徹代表が大阪から国政を指揮するという異例の体制が「何をやっているのかわからない」と思われ、急激に人気を落としている。 この安倍さんと橋下さんの2人は、「改正の発議要件は衆参両院とも3分の2以上」と定めた憲法96条について、「2分の1に緩和すべきだ」という考えで一致している。 維新は人気を落としたとはいえ、関西勢を中心に総選挙で30-40人は当選する可能性がある。自民も衆院議員の現在の定数480の半分ぐらいは獲得するかもしれない。自民が維新と公明を合わせて連立を組むと、発議要件の3分の2は現実味を帯びてくる。というより、その場合には民主党の中にも憲法改正論者がかなりい