首都ニアメー(Niamey)郊外で、伐採により破壊された「グリーンベルト」(2011年10月5日撮影)。(c)AFP/BOUREIMA HAMA 【11月4日 AFP】かつてサハラ砂漠(Sahara Desert)の南進を防ぐための「グリーンベルト」に囲まれて青々としていたニジェールの首都ニアメー(Niamey)は、「緑の肺」とも呼ばれていた。だがこのグリーンベルトは、ゆっくりと着実に死を迎えようとしている。 この緑化計画に大きな打撃を与えているのが過疎化だ。収量が上がらず困窮した農民たちが村を捨ててニアメーに移住し、生計を立てるために木々を伐採している。 ■壁ができるまでに30年 西アフリカの内陸国ニジェールは、世界で最も暑く、最も貧しい国の1つだ。自給自足経済のこの国は、既に国土の大部分が砂漠化している。ニアメーは南部の小さいながらも肥沃な土地にあり、人口1600万人の大半がここに暮ら
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