【ラマラ(ヨルダン川西岸)花岡洋二】1948年5月のイスラエル建国に伴い、70万人を超すパレスチナ人が土地を追われ難民となった「ナクバ(大災厄)」記念日の15日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ラマラなどで大規模な街頭デモが行われた。故郷へ難民が帰還する権利を訴えた。 ラマラのデモには、難民キャンプなどから数千人が参加。48年に難民として西岸へ逃れたムハンマド・ザドゥクさん(68)は「親族はバラバラになり、その後いとこには一度も会えていない。戻ることで、自らの尊厳を守りたい」と話した。AP通信によると、ガザではデモ隊がイスラエルとの境界に近づき、同国軍が発砲、少なくとも15人が負傷した。 一方で、イスラエルが占領するシリア領ゴラン高原のマジダルシャムスへシリア側からパレスチナ難民とみられるデモ隊の数十人が進入し、イスラエル軍が発砲。4人が死亡したとの情報がある。 東エルサレムでは13日にデモ