最高裁は12日、女性のスカート内を携帯電話のカメラ盗撮したとして、大阪府迷惑行為防止条例違反の罪で罰金50万円の略式命令を受けた大阪地裁の華井(はない)俊樹判事補(27)について、罷免(ひめん)を求めて国会の裁判官訴追委員会に訴追請求した。この日開かれた最高裁の裁判官会議で、「裁判官としての威信を著しく損なう非行があった」と判断した。 最高裁によると、華井判事補は8月29日朝、京阪電鉄の列車内で乗客の女性のスカートの下に携帯電話を入れ、下着を動画で撮影した。 最高裁による裁判官の訴追請求は、高速バス内で女性の体を触った福岡高裁宮崎支部判事について2009年3月に行って以来。罷免されれば、戦後7人目となる。 関連リンク盗撮の判事補、大阪高裁「罷免相当」(9/11)盗撮容疑の大阪地裁判事補を略式起訴へ 大阪地検(9/5)大阪地裁裁判官、盗撮容疑 電車でスカート内を動画撮影(8/29)