福島や茨城など11県の農業協同組合中央会(JA)などでつくる各協議会は31日、東京電力福島第1原発事故により農畜産物に被害が出たとして、東電に新たに計約106億円の損害賠償を請求した。宮城、山形、埼玉、新潟、静岡の5県は初めて請求した。 高濃度の放射性セシウムが検出された牛肉関連で初の請求があり、山形が6340万円、新潟が1582万円を要求した。茶葉から暫定規制値を超える放射性セシウムが検出された静岡は約9456万円の支払いを求めた。宮城県は牧草の使用自粛による7月分の損害を中心に2億2243万円を請求した。 東電は9月以降の損害賠償について3カ月ごとに請求を受け付ける方針。