【大岩ゆり、上海=金順姫】農林水産省は、国内で飼われているハトが、中国で広がっているH7N9型鳥インフルエンザウイルスと同じ型のウイルスに感染しているかどうかの検査を始める。中国では市場で売られていたハトや野生のハトから、感染者とほぼ同じウイルスが見つかっており、国内でも監視態勢を整える。 国内では、鶏などの家禽(かきん)は定期的にウイルス検査が行われているが、ハトは主にレース用で食用ではないため、検査の対象外。今回のウイルスの場合、感染してもほぼ無症状で発見が難しいため、中国からの渡り鳥経由などで広がってもわからない。 ハトは飼い主の同意で検査し、ウイルスが見つかれば、同じ鳩舎(きゅうしゃ)のハトはすべて殺処分する。1羽数百万円のハトもいて、どこまで協力が得られるかは不透明だ。日本鳩レース協会と日本伝書鳩協会によると、毎年約110万羽のハトが誕生しているという。 続きを読むこの記事の