東京・霞が関の経済産業省敷地内で、テントを設置して脱原発を訴える市民グループを脅すなどしたとして、警視庁は10日、右翼団体「草莽崛起(そうもうくっき)の会」構成員の20~60代の男15人を暴力法違反の疑いで書類送検し、発表した。全員容疑を認め、「(明け渡しを求める)裁判に負けたのに出て行かないからだ」などと話しているという。 公安部によると、15人は3月1日午後、街宣車15台でテント前に乗り付け、「ここは国有地なんだよ。お前らとっとと出て行けよ」などと脅迫。テントを蹴って揺さぶったり、置いてあったソーラーパネルをテントの屋根に投げたりするなどした疑いがある。 公安部は同月、関係先を家宅捜索し、街宣車15台を押収した。草莽崛起の会は12の右翼団体の約50人で構成。防犯カメラ映像などから、このうち31人が現場にいたのを確認したという。